※下記文章はあくまでインターネット検索を題材としたフィクションであり、
登場する人物・団体・建築物は全て仮名であります。よって偶然実在の名称と
一致・酷似してしまった場合の責任は一切負えません、ペコリ。
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「ちょっ、ちょっと待って!ハワイじゃ遠いよー!私自分で解決法さがすー!」
いまだ両親には紹介しておりませんが、我子さんには憧れている人がおります。
毎日電車に乗る前見かける、背の高いハンサムな駅員さんなのです。
我子さんが内心想いを寄せておるダケなのですが、現在のトコロ。
実際、まだヒトコトもお話したコトさえございません。
でも現在の我子さんには、とっても【気になるヒト】なのでありました。
2年前。
大学卒業を半年後に控え、大手外資系会社への就職をみごと!勝ち取ってきた我子さん。
「おとうさん、おかあさん、私やったわ!
チャンと英会話だって駅前留学した甲斐があったよー!」
スキップしながら帰ってきて報告する我子さんに、お父さんは…
ずっと可愛がってきた娘には初めて!見せる、鬼のような決意の表情なのです。
「我子、就職は許さん。お前はウチの一人娘として、
いずれウチより更に格上の名家の長男トコに嫁ぐ、という使命があるんだ。
お前がお父さんとお母さんに断りなく、コソコソ就職活動に費やした努力なんぞ、
これからもわが月的家が地元でブイブイいわしてのしていく、
という大目的に比べたら、とってもとっても小さなコトなんだ、わかるな?」
「え?ハハ、どうしたのおとうさん?そんな怖い顔しちゃって。冗談は寝言でいってね!」
「バッカモンッ!なんの為にお前を私立のお嬢さん学校に入れて、
幼稚園から大学までエスカレーターでいかせた、と思っとるんだ!受験戦争なんぞ経験して、
性格がひんまがってしまったら、ウリモンに…いや、嫁として価値が下がるから、だろーがー!
おまけに就職だとー?人間、働いたりしたらストレスで人格がゆがんでしまうんだぞー!
お父さんはおじいさんにそう教わったんだー!」
地元の大地主の一人息子として、
「とにかくお家が大事だ。家さえ保っていれば、ずーっとウチはラクしてエラソーにしてられる!」
と教えられこの年まできてしまったお父さん、さすが言葉に狂気が感じられます。
その晩、初めてお父さんにびんたされた我子さん。
「お母さん、たす、助けて!お父さんが我子をなぐったのよぉー!」
困った顔はしても、やっぱりお父さんには逆らえないお母さんなのでした。
んー。もしやお母さん自身も同じような経緯で、お父さんと結婚したのかもしれません…。
可哀想に我子さんは、その日から花嫁修業のお稽古事として、
お花、社交ダンス、お琴、三味線から花札にいたるまで、
あらゆる種類のカルチャースクールに通うコトを強制され、現在に至るのでした。
閑話休題。
ギャグっぽく書いとりますが、筆者は日本の(特に地方の)各名家では、
実際によくある出来事だと思うのです、コノ類のコトは…うん、うん、うん。
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お父さんの憤りは収まりません。
「こ、ここでストーカーなんぞにつきまとわれ、近所で邪推なんぞされてみろ!
名家と、名家と、婚姻できなくなるーっ!そ、それだけは、いけませーん!いけませーん!」
お父さん、クチからよだれを垂れ流し、もはや正気ではありません。
【いつか、両親を説得してみせる。
結婚は、自分自身で好きになった人を逆ナンしてモノにして、自分の意志で決めてやる!】
必死な我子さんでした。
【ハワイなんぞにホームステイに出されてしまった日には、
すべての幸せがこの手からこぼれ落ちてしまう…ココは絶対にゆぅずれないわっ!】
「お父さん、ハワイまでいかなくたって、近くで探偵さんみつけるわ!わたし、がんばる!」
「近所で探偵さんってお前、そんなスグにはいいトコ見つからないぞ!」
来期の地元選挙に出たいお父さん、本当に心配そうです。
「だいじょうぶ!今はね、おとうさん、探偵さんをインターネット検索できるの!
私自分でスグにイイトコ探せる!2、3日待って、ね!ね!お願い!」
「インターネット検索ぅ!?そ、そんなのお父さんも知ってるぞ!フンッ!」
自分が知らないテリトリーのコトをしゃべられると、弱いお父さんでした。
よーするに井の中の蛙なのです。
「電話帳見て、ソコに載ってる広告のアドレスに問合わせメール送るんだろ?
そんなの何時返事がくるかわかりゃしないじゃないか?」
「なーに言ってんの、ヤフーで、グーグルで調べるんだよ。
キーワードを入れてヤフーで、グーグルでインターネット検索するの!
ごちそうさま!じゃあ2階で調べてくるっ!」
さぁ我子さん、本当の幸せをゲットする為にも、インターネット検索へゴー!
ゴー!ゴー!我子さん!さぁいったらんかい!インターネット検索へゴー!
|-続く→
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